【車のエアコンが臭い】エアコンからカビの臭い？酸っぱい？もわっと臭い？原因と対策【エバポレーターの洗浄・除菌・消臭をプロが解説】

横浜市戸塚のアイピーエムより車のエアコン、カーエアコンのニオイの対策に関するご紹介です！

夏に向けて気温も上がりエアコンを使う機会が徐々に増えてきたと思いますがエアコンのニオイ気になってませんか？

特にエアコンをかけてすぐに「くさっ！」「酢っぱ！」などと感じたことも少なくないかと思われます。
手軽な消臭剤や芳香剤などで改善できずに臭いが混じり合って、余計にくさい臭いが充満し不快になってしまうなんてことも……。

カーエアコンによる臭いの原因は「カビ」

そもそも、カーエアコンのニオイが発生する原因はなんでしょうか。
それはエアコン内に発生したカビです。
住宅のエアコンと同じです。カビが生えるのは、冷房を使用する季節に起こります。

そもそも車のエアコンの仕組みはどんなふうになっているの？

エアコンの臭いの原因になるカビを発生させる、「冷房のしくみ」は下記のとおりです。

まず、車のエアコンは冷媒（エアコンガス）を循環させ、気化するときの温度差を利用して車内を冷やしています。

エアコンガスをコンプレッサーで圧縮し、高圧・高温の液体にします。
液体となった冷媒（エアコンガス）は、ラジエーターと同じ機能を果たすコンデンサー（凝縮器）で冷やされます。
エバポレーター（熱交換器）の入口には、エキスパンションバルブがあります。冷媒は、エキスパンションバルブの細いノズルから、エバポレーターの中に吹き出され、急激に気化します。このとき、周囲の熱が奪われて、エバポレーターの温度が下がります。
エバポレーターの後ろにはブロアー（扇風機）がセットされており、エバポレーターで冷やされた空気をダクトで車内に導くことによって、車内の空気が冷えます。

エバポレーターの温度が下がるしくみは、霧吹きで水を肌に吹き付けたり、酷暑対策で屋外に設置されている、霧状になった水を噴射するミストシャワーを浴びたりしたとき、ヒヤッと感じることと原理は同じです。液体が気化する際に、周囲の熱を奪う気化熱の原理が使われているのです。

どうしてカビが生えるの？カビの原因はなに？

車のエアコンの仕組みでは、エバポレーターは常温より冷たくなります。

空気中に含まれる飽和水蒸気量のキャパシティは、温度が低くなると小さくなるため、溶け込んでいた水分が凝縮して水滴となり、エバポレーターは、夏に冷たい麦茶を入れたコップのように結露します。
結露は次々に続くので、そこから落ちる水滴は、車の底から排出されるようになっています。
冷房運転中の車の底から水滴が落ちるのは、そのためです。

つまり、エバポレーターは、冷房運転中、常に湿気にさらされているということになります。
このため、エバポレーターにカビが生えやすいのです。
生えたカビが増殖する際にばらまかれる胞子がブロアーの風で車内に入り込み、臭いの原因になります。
また、外気取入れ口のエアコンフィルターには必ずホコリがたまります。そこにもカビは生え、増殖すると同様に、臭いの原因になります。