法定点検は安全に走行するために
法律で定められている定期点検です
12ヶ月点検は事前に行うことで、車の故障箇所や消耗品の交換時期がわかります。
安全に走行するために、車の故障を未然に防ぎましょう!
道路運送車両法 第48条では、自家用車(普通車・軽自動車)は、1年ごとに12ヶ月点検を受ける義務があると定められています。12ヶ月点検を行わなくても特に罰則はありませんが、この定期点検整備は使用者の義務です。
自分だけでなく、同乗者や周囲のためにも、定期点検でトラブルや事故予防を予防し、走行におけるリスクを減らして、安全な車ライフを楽しみましょう!
法定点検のスケジュール
通常の法定点検
- 12ヶ月点検…1年ごと
- 24ヶ月点検…2年ごと
新車購入時
- 1年目…12ヶ月点検
- 2年目…12ヶ月点検
- 3年目…車検と合わせて24ヶ月点検
業者に点検を依頼すると、「点検整備記録簿」に点検整備の内容が記録され、「点検整備済ステッカー」(ダイヤルステッカー)がもらえます。次回の点検日は、点検年月日が記されている「点検整備記録簿」で確認ができます。また、「点検整備済ステッカー」に表示された数字からも確認可能です。
法定点検と車検の違い
法定点検
12ヵ月点検
目的:車の故障を未然に防ぐ
点検項目数:27項目
24ヵ月点検
目的:車の故障を未然に防ぐ
点検項目数:57項目
法定点検で異常が見つかったり、交換時期に達した部品などは、整備して交換します。
- 中小型トラック(自家用)、レンタカー(乗用車)は、6ヶ月点検、12ヵ月点検となります。
- バス、トラック、タクシー(事業用)、大型トラック(自家用)、レンタカー(乗用車以外)は、3ヵ月点検、12ヵ月点検となります。
車検(自動車検査登録制度)
法律で義務付けられた、自動車の定期的な安全点検と、登録手続きのこと。車両の安全性や排出ガスの規制遵守などが確認され、指定の検査機関によって行われます。
車検を受けることにより、道路上での安全な運行や法令の遵守が促されます。
法定点検は「整備」が目的で、車検は「法的な車の状態確認」が目的と言えます。
12ヵ月点検について
必要なもの
点検整備記録簿には、これまで行われた点検整備内容が書かれています。大切に保管してください。
費用と時間
12ヶ月点検の費用
国産車:14,300円(税込)
輸入車:19,800円(税込)
※トラックやキャンピングカーなどは別途費用が掛かりますのでご相談ください。
依頼する業者や、軽自動車・普通自動車といった車種の違い、車の個々の状態で費用は異なります。
また、点検に加え、オイル交換などの作業を行う場合は、別途費用がかかります。
点検に必要な時間は、おおよそ1~2時間程度。車の状態によっては、長引く場合もあります。
点検内容
エンジンルームの点検
- 潤滑装置のオイル漏れ
- トランスミッション、トランスファのオイル漏れ・オイル量
- 冷却装置のファンベルトの緩み、損傷
- 冷却装置の冷却水の漏れ
- パワーステアリング装置のベルトの緩み・損傷
- ブレーキマスターシリンダの液漏れ
- 点火装置の点火プラグの状態
- 点火装置の点火時期
- 点火装置のディストリビュータのキャップの状態
- バッテリのターミナル部の接続状態
- エンジン本体の排気の状態
- エンジン本体のエアクリーナーエレメントの状態
室内の点検
- ブレーキペダルの遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間
- ブレーキペダルのブレーキの効き具合
- パーキングブレーキの引きしろ
- パーキングブレーキのブレーキの効き具合
- クラッチのペダルの遊び及び切れたときの床板とのすき間
下まわりの点検
- ブレーキホース、パイプの漏れ、損傷、取付状態
- ホイールシリンダ、ディスクキャリパの液漏れ
- エグゾーストパイプ、マフラーの取付けの緩み、損傷、腐食
足まわりの点検
- ブレーキドラム、ブレーキシューのドラムとライニングとのすき間
- ブレーキドラム、ブレーキシューのシューの摺動部分、ライニングの摩耗
- ブレーキディスク、パッドのディスクとパッドとのすき間
- ブレーキディスク、パッドのパッドの摩耗
- ホイールのタイヤの状態
- ホイールのナット、ボルトの緩み
- プロペラシャフト、ドライブシャフトの連結部の緩み
よくあるご質問
12ヶ月点検は自分でできるの?
自分で12ヶ月点検を行うことは可能です。ですが、27項目の点検には、専門的な知識と技術が必要です。自分で点検するのが不安な場合は、やはりプロに依頼するのが安心です。
プロに依頼すると、点検整備記録簿の記載や、点検ステッカーを受け取ることができます。点検ステッカーは次回の点検期日の見逃し防止になります。また、整備記録簿があると、車を売るときに有利に働くこともあります。
12ヶ月点検はどこで受けたらいいですか?
ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどの整備業者で受けられます。もちろんIPMでも承っております。
業者によって、費用や点検にかかる時間、整備技術、交換部品の品揃えなどが異なります。見積もりはもちろん、適切に車の状態を把握してくれて、正しく部品の交換時期を見極められるような業者に依頼しましょう。
12ヶ月点検の時期が過ぎてしまった!どうすればよい?
時期を逃しても点検を受けられます! 忘れていることに気づいたら、できるだけ早くご連絡ください。